デザイン事務所で働く人たち。福岡オフィス図鑑 FUKUOKA OFFICE GUIDE

東京オフィス図鑑 SPECIAL
株式会社キャパ

MOFF!で九州のデザインオフィスを取り上げていく「福岡オフィス図鑑」。
今回はその九州を飛び出し、一路東京のオフィスへ取材を敢行。題して「東京オフィス図鑑」。
今回訪れたのは、御徒町から秋葉原へと拠点を移した株式会社キャパ様。
移転を機に様々な要素を取り入れた充実のオフィスへお邪魔し、その働き方を覗いてきました。

株式会社マイサオフィス

オフィス移転のキッカケ

 創業28年、これまで3度の移転を経験し、今回4度目の移転となる株式会社キャパ様。最長で10年同じオフィスで過ごされた経緯もあり、今回の移転には様々な思いが詰め込まれたことだろうと事前解釈をしつつ、新しいオフィスへ足を踏み入れた。株式会社キャパ様の新オフィスは秋葉原にあり、2Fと7Fの2フロアで構成されたスタッキング式。業務の特性上、外部からの視認性を考慮したお客様のおもてなし空間と社内外の会議室が2F、開発と呼ばれる社員のクリエイティブ空間が7Fに設置されている。スタッキング式のオフィスというのは時に毛嫌いされることもある。それは社内におけるスタッフ間コミュニケーションの機会が明らかに減るからだ。しかし、株式会社キャパ様の場合、以前のオフィスが3フロアだったこともあり、3フロアから2フロアへの移行は一般のそれとは違い、社員の「集約」でありながら、スタッキング式オフィスの「メリットも享受」できる絶好の移転方法だったとお話を伺っていく中で、すぐに理解することが出来た。

社交場としての2F、モチベーションアップの7F

 2Fには、会議室と総務部門がレイアウトされており、企業としての窓口にもなっている。エントランス部分はもちろん企業としての「顔」なのであるが、ビルの特徴である大きなガラス面を活かし、外部へのアピールも出来るようデザインされている。昼は家具や内装のカラフルなカラーが、夜は印象的な照明効果でそれぞれ目を引くよう考えられている。また、定例パーティ-CAPARTY-が開催されるのも2Fである。このオフィスの大きな特徴の一つである円弧状の移動間仕切り。ぐるっと一周近く移動する間仕切りの稼動模様は圧巻だ。その間仕切りの可変性によって様々な種類の社交場が用意されている。つまり2Fは株式会社キャパ様の「社交場」といえるだろう。打って変わって7Fは開発部門のワークステーションで構成。オープンなオフィスレイアウトながら、空気・照度・距離を巧くコントロールしながら、集中とコミュニケーションの促進空間を作り出している。2Fと違うのは、ずばり「眺め」だろう。オフィス内の作業空間を快適に作り出せば出すほど、集中しすぎたり、部屋や自席に閉じこもってしまう傾向がある。そんなときふと目に飛び込んでくる爽快な眺めは、ふと目を休ませてくれたり、気分を変えてくれたりとワーカーのモチベーションを維持・向上させてくれる重要なファクターになっているようだ。

ワーカーの変化

 「自分たちの彩るオフィス」というコンセプトで実現したオフィスはワーカーに色んな変化を与えている。「このオフィスが大好きです。」そう語る女性の社員の方は、続けて「オフィス内がとても明るく、しかもカラフルな家具や内装の雰囲気で朝の出勤時も気持ちよく、気分まで明るくなります。」と教えてくれた。2Fにおいては、「会議室のガラス張りは視線が気になる」と計画途中気に病んでいたことも、実際に「明るさ感」や「開放感」を体感することで、そのメリットを大きく感じ取ることが出来る。移転後、外部の方を案内した際に「このオフィスはやりすぎだろ〜ズルいよ〜」などと皮肉交じりに羨ましがられる一幕もあったという。また7Fにおいても、オープンなレイアウトで見通しが良く、顔を見合わせる機会が増えたり、忙しさやチームの状況を、言葉ではなく空気で感じ取れたりしているという。また、コーナーを使ったソファスペースや窓際のカウンタースペースでは、気分を変えての打合せやボーっとするための時間を作るために非常に効果的に使用しているようであった。ひとつのオフィス内でこれらのシーンが同時多発的に起こる様子は、客観的に見ても非常に活気のある企業に写った。「リクルートにこられた方を案内しながらスペースの説明をするととても感心してくださいます。」そう話す社員の方の顔そのものが、このオフィスを満喫していることをうかがわせる。

CAPARTY -キャパーティ-

 株式会社キャパ様では、定期的に立食式の「CAPARTY-キャパーティ-」という社内外イベントが開かれている。普段、あまり話す機会のないチームメンバーや部署間、または取引先との絶好のコミュニケーションの場となっているようだ。そこでは、自由に音楽がかかり、プロジェクターでスライドショーを投影したりと、互いの意見を交換しながら、交流を深めている。また、社員同士での祝い事も行われる。ちょうど取材に伺ったときのCAPARTY-キャパーティ-では、その月が誕生月になっている方のバースデイパーティも行われていた。プロジェクトベースでチームが編成され、一定期間同じ目標に向かう。そしてプロジェクトが終了すれば、また別のプロジェクトでチーム編成を行う。適材適所のワークスタイルとそのスピードがパフォーマンスの一つとなっているのだろう。そうしたクリエイティブな職種には、やはりこうした人となりを知ることの出来る機会が、欠かすことの出来ない大切な機会であることを社員の方々は深く理解しているのだと感じた。新オフィスになって2ヶ月。少しづつ変わり始めた、ワーカーの動き。オフィスを満喫している様子を十分に感じながらも、企業としての発展も期待せずにいられないだろう。

writing:Shinya Matsushima / photo : Hiroshi Kadoto

MYSA
株式会社キャパ http://www.capa.co.jp/

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●代表:代表取締役会長/吉良平四郎 取締役社長/小甲健 ●設立:1982年10月 ●資本金:1億5000万円
●事業内容:オープン系アプリケーションソフト要件定義・設計・開発・運用・保守・CADソフトウエア開発・販売
●従業員数:70名(男性55名女性15名)●参加団体:GITA - JAPAN 、東京商工会議所