雨の日の空気。

商品名 The Air Umbrella
サイズ Je Sung Park & Woo Jung Kwon
参照URL http://www.yankodesign.com/2010/01/12/try-air-to-stay-dry/

空気で膜を作るアイデア傘!

現在、日本のビニール傘の年間消費量は
およそ7000万本と言われています。

なぜこれほどの数が売れるのかと言うと、ビニール傘は長く使われないから。ビニール傘は、すぐ折れるし、すぐ骨が錆びてしまう。そして安価な為、傘は使い捨てと言う考えが主流になってしまっています。その結果、年間1万6千トンの傘が廃棄物となってしまっている現状。「AIR UMBRELLA」が一般的な傘と異なる所は、傘布の代わりに空気の壁を利用することで雨から身を守るという点。底面部分から空気を吸い上げ、ステッキの先端から吸い上げた空気を噴射して空気の膜を作るという仕組みなので、傘布を支える骨の部分が折れたり錆びたりする心配がないのに加え、そのインパクト抜群の外観から置き忘れや使い捨てされる事もなさそう。そして何よりその魔法の杖の様なビジュアルで使用時には目立つこと請け合いです。コンセプトモデルなのでまだ実際に販売はされていない様ですが、こんなハイテク傘で通勤すれば憂鬱に感じていた雨の日もまた待ち遠しく思えるかも?もちろん日傘には使えないようですのであしからず。

小さい頃の雨の日のように。

小さい頃、雨になると街に色とりどりの傘の花が咲くのを眺めるのが好きでした。お気に入りの長靴を履いて、手には不釣合いに大きな黄色いビニール傘をさして学校に通っていた事を覚えています。最近では手軽で安価なビニール傘の中にも、模様が入ったものや、おもしろいデザインのもの等、沢山種類があるようです。でもどうでしょう。手軽なだけに駅などでの忘れ物ランキング不動の一位です。The Air Umbrella はモノの大切さを教えてくれます。錆びやすい鉄を使わない。折れやすい部位を作らない。持ち運びに長けた、長く使用できるプロダクトとして。このコンセプトを崩さず切に実現して欲しいと願います。